・ 家と暮らしのコラム
「耐震等級3」だけで、本当に大丈夫?
こんにちは。広報の細越です。
早いもので、2024年1月ももうすぐ終わりますね。新年早々の能登半島地震は誰もがショックを受けられたと思います。今現在も復興に向けて様々な取り組みがありますので、応援し、見守っていきたいと思っています。
建物の倒壊した映像や写真を目にして、現在お住まいの家やこれから家づくりをされる上で「地震」とどう向き合うか心配された方もいらっしゃると思いますので、今回は改めて家の耐震についてご紹介させていただければと思います。
そんな中で、見出しに書かせていただいたのは「耐震等級3」についてです。
いろいろとネットで情報収集が出来ますので、耐震等級と調べると、その詳細が出て来ますが、「耐震等級3(最高等級)」よりも注目いただきたいのは、「許容応力度計算」の有無です。
この「許容応力度計算」も検索いただくと、いろいろな情報が出てきます。
木楽ホームのBloomという家は全棟「許容応力度計算」を行っています。耐震等級3で2や1よりも良いから、地震に強いと思いがちですが、実は等級よりもその計算方法が大事なんです。
「壁量計算」という簡易的な耐震性能の計算方法があり、2階建てであればその壁量計算だけでも耐震等級3になることは出来ますが、耐震等級2で許容応力度計算を行った建物よりも耐震性能が低い場合もあるそうです。
地震に強い建物であるためには、壁量計算の他に、壁バランス、水平構面、柱の座屈、接合部の検討、高架材の検討、基礎の設計など検討すべき項目が多数あります。
いわゆる「許容応力度計算」というのは、それらの多くの項目を細かく計算したものと認識いただければと思います。
「構造安全のピラミッド」と検索していただくと、その辺りの情報を詳しく調べることが出来ます。それを調べていくと「等級」よりも「計算方法」が大事だということが見えてきます。
テレビ等で「木造住宅が倒壊」などと報道されますが、「木造=不安定」ということは決してありませんので、安心してください。
安全かどうかは木造かそうでないかではなく、耐震基準を満たしているかどうかです。耐震基準を定める建築基準法は随時見直されていて、古い耐震基準の家が地震で倒壊したことがありますが、新耐震で基準を満たし、確かな計算をしている建物は地震による倒壊の危険性は極めて低いです。
木楽ホームのBloomでは許容応力度計算を行っていて、設計時に耐震性能が確保されることを確認していますが、施工後に設計性能評価といういわゆる「鑑定書」のようなものも取得しています。この家は耐震性能がしっかり確保されていますよ、という安心できる書類です。
耐震というのは各住宅会社さん、当たり前に実施していますが、「耐震等級3」だけでは安心せずに「許容応力度計算」もしっかりしていますよ、というのを一つに基準にしていただくと良いと思います。
本日は耐震に関してご紹介させていただきました。
また、今年もブログで情報発信して参りますので、ぜひご覧になってください。
それでは、また。