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光熱費を抑えるなら「ダブル断熱」
こんにちは、広報の細越です。
この週末は「最強寒波」到来だそうです。冬の寒さの厳しい季節ですね。1月4日は冷え込みが厳しかったですが、我が家の洗面所は結露が凍っていました。家の中の窓際が氷点下ということですよね❄❄❄
こんな寒い冬、皆さん寝る前の暖房はどのようにされていますでしょうか?
おやすみタイマーをかけたり、おはようタイマーをかけたり、夜通しエアコンという方もいらっしゃるかもしれません。
今回、佐久穂町に完成した家がダブル断熱を施工し、断熱等級6の性能となりました。現場監督からも「暖かい」との声があり、実際にどのくらい暖かいのか、温度測定をしてみました。
こちらの温度計を現地に設置して、エアコンを25℃設定にして温度が一定になった後、夜の21時にエアコンを止めて温度の推移を観測してみました。その後の経過グラフがこちらです。
グラフ上部のグレーの線が室内の温度、下のオレンジの線が外気の温度(気象庁発表佐久市のデータ)です。2025年1月3日21時~1月7日24時まで計測しました。
私の家の洗面所が凍った日はそれもそのはず、佐久市で最高気温は4℃以下で、一日のほとんどが氷点下でした。
しかし、「ダブル断熱」のこの家は一番室温の下がった朝7時でも18.3℃。(その時の外気温は-4.5℃)外が氷点下なのに暖房せずに18.3℃は快適と言い切れると思います。しかも、その日の日中は太陽光の蓄熱によって、25.3℃(その時の外気温は3.8℃)まで室温が上昇しました。
この事実だけでも、ダブル断熱の性能の高さは伝わるのではないかと思います。
壁の内側はこのようにウレタンが充填され、気密性も高く施工されていますので、このような数値が出る訳です。暖房を入れずに80時間くらい経っても外気温との差は10℃以上保たれています。魔法瓶でも暖かい飲み物が80時間暖かかったらすごいことですよね?
この家はすごいと思います。ただ、暖房を入れずになぜ、室温が上昇するのか?それが2つ目のポイントです。
快適な温熱環境のために、もう一つ大切なこと、それは「パッシブ設計」です。先ほどのグラフが外気温と室内温度がシンクロしている理由、これは日照のエネルギーを室温上昇に取り入れているからです。しかし、1月6日(グラフ真ん中よりやや右側)は日照時間が短かったため、室温がほとんど上昇しませんでした。冬でも日射がどれだけ重要か、このグラフから読み取れます。
この太陽のエネルギーを上手に建築に取り込むのが「パッシブ(受動)」です。「ポジティブ(積極的)に」化石エネルギーを使うのに対して、受動的に自然エネルギーを取り入れるという考え方です。
それには設計上の窓の配置と「庇」がポイントです。上の家のように、掃き出し窓を建物の少し内側に引き込むことで、夏の太陽の日差しは遮り、冬の日差しを室内に取り入れることが出来ます。
こちらの家でも右側の掃き出し窓上部に庇が出ているのは、そういった理由からです。
快適な温熱環境は「高い断熱性能(熱を守る)」と「パッシブ設計(熱を取り込む)」により、もたらされます。この温度グラフの推移をみる限り、冬でも日中はエアコン不要、太陽が出ない日は弱めにエアコンを付ければ十分、温かい室温をキープできそうなイメージが湧くかと思います。エアコンの使用頻度が下がれば、当然光熱費も抑えることが出来ます。
このダブル断熱の家は1月11日~13日まで、幸いにも最強寒波の中で見学会となりました。まだ、予約枠に余裕がありますので、「高い断熱性能」と「パッシブ設計」の詳しい話をお聞きになりたい方はぜひ見学会へお申込みください。(1月10日17時締切)→ご予約はこちらから👆
本日はダブル断熱の性能を測る温度実験の経過報告でした。
それでは、また!