高性能住宅と窓
今回は住宅には欠かすことのできない
サッシ(窓)についてお話ししようと思います!
採光や換気、眺望にも
欠かすことのできない ” 窓 ” ですが
実は外壁を構成する建材(材料)の中では
断熱性能があまりいいものではないのです・・・
もちろん、メーカーさんの品質向上の努力は
素晴らしいもので、
遮熱や断熱だけでなく防災・防犯性に優れたタイプの
製品も増えてきていますが、
外気からの熱の伝わりということにつきましては
断熱材や木材と比べるとまだまだといった感じです・・・
サッシ(窓)は主に
ガラスとアルミ(商品によっては樹脂)で
構成されているので
仕方ないといえば仕方ないのかとは思います💧
ではサッシを0(ゼロ)にすればいいかと言えば
そうではないですよね・・・💧
だとすればサッシの特性を活かして性能効率を上げ
極力、サッシの面積を減らすことや対策が必要になってきます。
例えば
太陽光の明るさを取り入れるためには・・・
👉横に長いサッシを天井付近に設ける
部屋の奥まで日が届き、明るくなります!
また高い位置に設置することで視線も遮れ、
立地条件にもよりますが
プライバシーが確保できます!
室内に風を取り入れるためには・・・
👉縦に長い “縦すべり出し窓(サッシ)” を設ける
縦すべり出し窓にすることで窓を開けると
ガラス面に風が当たり室内へ風が入りやすくなります。
👉日が当たるサッシは日射遮蔽型のサッシにする
夏に室内に入ってくる熱の70%はサッシからの侵入と言われます。
そのため太陽からの熱を遮るために
西日などが直接当たるサッシには【日射遮蔽型】がおすすめです!
👉カーテンやブラインド・ロールスクリーンなどの日よけの併用
室内への太陽の熱の伝わりを軽減させられます。
工夫して、サッシの面積を減らすことで部屋の中に
壁が増えるためインテリアを楽しめますね!!
近年の住宅は『高気密・高断熱』ということが
当たり前になりつつあります。
その背景にはプレカットなど製材加工の技術が向上や
断熱材の性能や施工性の向上、
職人の技術の向上・・・などなど様々なことが上げられます。
住宅業界全体をみましても
高気密・高断熱の物差しであるC値・UA値は
数十年前に比べ段違いに向上しています。
住宅を高性能にするための工夫は
そのほかにも様々ありますので
ご自身で研究してみるもの面白いかもかもしれませんね。
R+houseでは建築家の先生が
このようなことも考慮しながらご提案をさせて頂きますよ。
By現場監督 尾美
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